骨度法とは、患者さん自身の骨格(主に関節など)を基準にして、ツボの位置を決める方法です。
人間の体には身長の高低や肥痩の個人差があるため、定規で「〇センチ」と測っても正確なツボの位置は分かりません。そこで、体表上の指標となる2つのポイント(関節など)の間を等分し、その人独自の長さを基準とします。
この骨度法では、等分された1つの単位を「1寸(すん)」とし、10寸を「1尺(しゃく)」と定めています。つまり、その人の体格に合わせた「オーダーメイドの物差し」を作るようなイメージです。
同身寸法
骨度法は最も正確な測り方ですが、毎回体を等分して計算するのは少し大変ですよね。そこで、臨床の現場でよく使われる便利な測り方が「同身寸法 (どうしんすんぽう)」です。 これは、患者さん自身の指の幅などを基準にして「寸」を測る方法です。
大原則:【男性は左手、女性は右手】を使います!
① 1寸の測り方(2パターン)
- 母指同身寸:親指(母指)の第1節の横幅を1寸とします。
- 中指同身寸:親指と中指の指先を合わせて輪を作ったとき、中指の内側にできるシワ(横紋)の端から端までの長さを1寸とします。
② 2寸の測り方 人差し指・中指・薬指(示指・中指・薬指)をピタッと合わせた、第1節の横幅を2寸とします。
③ 3寸の測り方 人差し指から小指(示指〜小指)までの4本を合わせた、中節(第1関節と第2関節の間の節)の横幅を3寸とします。
補足:1横指(いちおうし)って?
ツボの取り方で「1横指」と出てきた場合は、中指の一番先の節(末節骨)の幅を指します。(例:胃経の「頬車」や「豊隆」を取るときによく使います)
💡 国家対策ポイント
国家試験では、「〇〇穴の部位はどれか」といった、部位を直接問う問題が圧倒的に多く出題されます。
試験では、「臍中央の上方〇寸」や「手関節掌側横紋の上方〇寸」といった形で選択肢が作られるため、この骨度の基準(どこからどこまでが何寸か)を正確に暗記しておくことが、得点アップへの最大の近道になります。
| 部位 | 計測区間 | 骨度 |
|---|---|---|
| 頭部 | 前髪際中点 〜 後髪際中点 | 1尺2寸 |
| 頭部 | 眉間 〜 前髪際中点 | 3寸 |
| 頭部 | 両額角髪際間 | 9寸 |
| 頭部 | 両乳様突起間 | 9寸 |
| 胸部 | 頸切痕 〜 胸骨体下端 | 9寸 |
| 腹部 | 胸骨体下端 〜 臍中央 | 8寸 |
| 腹部 | 臍中央 〜 恥骨結合上縁 | 5寸 |
| 胸部 | 両乳頭間 | 8寸 |
| 背部 | 左右肩甲棘内端縁間 | 6寸 |
| 部位 | 計測区間 | 骨度 |
|---|---|---|
| 上肢 | 腋窩横紋前端 〜 肘窩 | 9寸 |
| 上肢 | 肘窩 〜 手関節横紋 | 1尺2寸 |
| 上肢 | 中指尖 〜 手関節横紋 | 8寸5分 |
| 下肢 | 恥骨結合上縁 〜 膝蓋骨上縁 | 1尺8寸 |
| 下肢 | 脛骨内側顆下縁 〜 膝蓋骨尖 | 2寸 |
| 下肢 | 膝蓋骨尖 〜 内果尖 | 1尺5寸 |
| 下肢 | 脛骨内側下縁 〜 内果尖 | 1尺3寸 |
| 下肢 | 大転子頂点 〜 膝窩 | 1尺9寸 |
| 下肢 | 殿溝 〜 膝窩 | 1尺4寸 |
| 下肢 | 膝窩 〜 外果尖 | 1尺6寸 |
| 下肢 | 内果尖 〜 足底 | 3寸 |
| 下肢 | 足指尖 〜 踵(足底) | 1尺2寸 |

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